こんにちはフクレです。
早速ですが、「なり味噌」ってご存じですか?
「ナリ」と呼ばれるソテツの実を砕いて入れた味噌で、鹿児島の奄美地方で作られる郷土食です。
目次
そもそも「ソテツ」とは何?
身近な場所だと学校や公共施設の入り口で見かけがちだと思います。
深い緑にシュッと先が尖った鋭利で頑丈な葉とずんぐりフォルムが特徴の植物。
風にも日照りにも強く、岩場や崖でも育つため土砂崩れ防止や防風林としても活用されています。
恐竜が活躍する時代から現代まで形態があまり変わっていないことから、
「生きた化石」とも言われているとか。
ちなみに、ヤシと同系かと思いきや全くの別物種類。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソテツ(蘇鉄[6]、蘓鉄[7]、学名: Cycas revoluta)は、裸子植物のソテツ目、ソテツ科、ソテツ属に属する常緑樹の1種である。
岩場でも崖でも育つ「ソテツ」
食物が育ちにくい土地でも鉄と水分が多ければ育つともいわれているソテツ。
幹のでんぷんはお粥に入れたり、実は味噌麴にしたり、葉は田畑の肥料や傷薬に使われたり・・・。
大島紬にも泥染めに必要な鉄分を補うためにソテツの葉が使わています。
ソテツの実には毒がありますが、手間暇かければ無駄がなく良いことずくし。
「ソテツ」は命を救った恩人として奄美地方では大切にされているそうです。
奄美地方の郷土食「なり味噌」
奄美地方の郷土食「なり味噌」は収穫したソテツの実を水にさらして毒抜きし、大豆や塩などと合わせて作られます。
そのまま食べたり、豚や魚などを漬け込んだりして、つまみや茶請け味噌として食べられています。
徳之島の「なり味噌」が100年フード認定
世代を超えて受け継がれてきた地域の食文化を継承していくことを目指す
文化庁の取り組み「100年フード」に徳之島のなり味噌が認定されました。
余談ですが、鹿児島では「なり味噌」のほかに「あくまき」と「壺つくり黒酢」が100年フードに認定されています。
なり味噌を使ったお菓子「なり味噌グラノーラ」を作りました
FUKU+RE(フクレ)では、なり味噌を使ってグラノーラを作りました。
なり味噌グラノーラのザクザクに、プチプチ無花果がたまに顔をのぞかせる
楽しい食感に仕上げています。
噛めば噛むほどじんわり広がる香ばしいナリ味噌のうまみ・・・美味しいです。
ドライいちじくの凝縮された甘味が合います。
「なり味噌のグラノーラ」はFUKU+RE直営店だけの限定販売
なり味噌グラノーラは鹿児島のフクレ直営店だけの限定販売です。
製造混雑や食材の調達状況によっては販売をお休みする場合がございます。
気になった方は事前のお問い合わせがおすすめです。
直営店:FUKU+RE売店(鹿児島・鹿児島市名山町)
FUKU+RE売店
鹿児島県鹿児島市名山町2-1 レトロフトチトセビル1F (11時-17時/日月火休)
FUKU+RE売店での受取予約や販売に関するお問い合わせは公式LINEでも承ります。
FUKU+REには鹿児島の食を生かしたお菓子が他にも。
フクレにはなり味噌の他にも、黒糖や黒酢など、鹿児島ではお馴染みの食材を使ったお菓子を作っています。⇨FUKU+RE公式オンラインショップ(https://www.fukure.com/)
一部をご紹介↓
黒糖のこっくりとした甘さを活かしつつ、さわやかなレモンの風味をプラスしてさっぱりしたふくれ菓子にアレンジ。
独特の香りとコク、まろやかな酸味を生み出す「黒酢」と、カカオ豆を発酵させて作られるチョコレート。異なる気候風土に育まれた二つの発酵食品を組み合わせました。
アーモンド、カシューナッツ、ビーカンナッツにバターと鹿児島の伝統食材である芋飴をからませ、ハーブと黒胡椒、燻製の香りをつけたおつまみおやつ。